2009年11月05日

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台湾のスタンプ(10) 花蓮港

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淡水線のスタンプは終わったしまった。
淡水では何度か転居し、父の勤務に従って三芝にも住んでいたが一度訪ねてみたいと思っている。

このあとは、私が訪問した街や、その隣接駅を紹介することにする。
最初は今年初めて訪れた花蓮である。
戦前は花蓮ではなく、花蓮港と呼ばれていた。
しかし、港とは言っても当初は接岸する岸壁もなく本船は沖泊まりで人や荷物はサンパンや人足の肩車などで上陸していたという。

上のスタンプは太魯閣峡谷を描いたものである。
手前の民族衣装はタロコ族の娘さんであろう。
背景の中央にはタビト(現天祥)に設けられた佐久間神社で、第5代台湾総督の佐久間佐馬太が祀ってあるという。
今年3月に訪れたがこれほど壮大な峡谷とは思わなかった。

中のスタンプはJTBの観光記念スタンプである。
口琴を奏でるタロコ族の少女を外枠にした変形スタンプである。
下方にはようやく接岸出来るようになった貨物船や、磯を打つ波が描かれている。

下のスタンプは郵便局の消印であるが、太平洋側から見た構図になっている。
前景には貨物船、中景には当時の花蓮港の街を、背景には高峻な中央山地が描かれており、製糖工場の煙突が強調されている。


Comment on "台湾のスタンプ(10) 花蓮港"

花蓮港で少年期を過ごした私には東台湾は忘れ難い。1940時代の東部は宛ら米国の西部。一攫千金を夢見る人たちが沢山押し掛けた。
「吉野」は日本人の移民村で、そこで採れるお米は「特級蓬莱米」で天皇陛下への献上品とされた。移民村の又の産業はタバコの栽培で、高い乾燥室を兼ねた住宅は遠くから見分けられた。
原住民、当時は高砂族と呼ばれたのは、顔に刺青のタロコ族と刺青のない、平地に住むアミ族だ。真っ赤口でびんろうを噛み、如何してか皆酒を好む。
張三