2009年10月23日
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「シップ・マイスター試験」
「SHIP検定:客船・公式読本」が届いた。
検定試験のブームであるが、船舶に関する検定試験は「船の文化検定(ふね検)」に次いで2つ目である。
[シリーズ]シップ・マイスターへの道、Vol.1となっているが、内容はほとんどクルーズ船に関するもので、今後一般商船、艦艇、作業船などについて発行されるのであろう。
楽しみに待つことにしよう。
まえがきも何もなく第1章"クルーズ産業の歴史"から始まり、第24章"世界・国内の主な寄港地と見どころ"のあと第25章として"資料"が掲載されている。
この種の本にしては正誤表が9件というのはちょっと多い。急いで作ったのであろう。
ちょっと気になる点は次のようなものである。
①内容の大部分がクルーズ船に関するものであり、戦前の客船時代に関しては「ブルーリボン」のみであり、それもかなり大雑把な記載である。
せめてブルーリボンの定義くらいは示して欲しかった。
②日の丸商船隊の活躍した欧州航路や北米航路、南米航路について何も触れられていない。
③本文中で30社のファンネルマークが載っているが、これをモノクローム印刷で掲載した意図が判らない。カラーページを設けないのであれば載せなくてもよかったのではなかろうか?
今後、これらの点も含め大いに海運・造船など海事知識の普及に寄与することを期待したい。
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