2009年10月19日

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未来の旅客用飛行船を考える(7) 以前建造された硬式飛行船の結末一覧(5)

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(註:◎:解体、●:事故損失
この一覧は硬式飛行船の損失状況をマクロに見るためのものであり、航行空域や、乗務員などは表示していない。)

イギリスで建造された硬式飛行船一覧。

(「HM Airship No.1(Mayfly)」:1911年5月11日格納庫から出庫(浮揚せず)。同年9月24日庫外で破損。

◎「Vickers No.9」:1916年初飛行。1918年6月解体。

◎「No.23」1917年初飛行。1919年9月解体。

◎「No.24」1917年初飛行。1919年12月解体。

◎「No.25」1918年初飛行。1919年9月解体。

◎「R26」1919年初飛行。1919年3月10日解体。

●「R27」1918年初飛行。1918年8月16日格納庫で炎上。

(「R28」建造中にキャンセル。未成)

◎「R29」1918年初飛行。1919年10月12日解体。
(「R30」建造中にキャンセル。未成)

◎「R31」1918年初飛行。1919年7月解体。

◎「R32」1919年初飛行。1921年4月27日解体。

◎「R33」1919年初飛行。1928年4月解体。

●「R34」1921年初飛行。1921年損傷後解体。

(「R35」建造中にキャンセル。未成)

◎「R36」1921年初飛行。1926年6月解体。

(「R37」建造中にキャンセル。未成)

●「R38(ZR2)」1921年初飛行。1921年8月24日飛行中に破損墜落。

◎「R80」1920年初飛行。1925年7月解体。

◎「R100」1929年初飛行。1931年11月解体。

●「R101」1929年初飛行。1930年10月5日墜落。

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イギリスの硬式飛行船には発注後(建造中)にキャンセルになったものが多い。

その飛行・運用に自信がなかったのだろうか?

最初に建造したものには「飛ぶかも知れない」という船名を付けている。
浮揚できなかったのも仕方がない。

「R38」はアメリカ海軍向けに建造したもので、「ZR2」になるべき飛行船であった。
試運転中の事故で、米海軍の艤装員が多く犠牲になった。

ドイツが急速に性能を上げてきた邀撃戦闘機から逃れるために航行安全性を犠牲にして軽量化した高々度飛行船(ハイトクライマー)をプロトタイプとして建造した結果である。
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フランスはゴムボートのメーカーであるゾディアック社が1隻だけ建造しているが、早々と見切りを付けたのかその後建造していない。

◎「Zodiac 13:Spiess」:初飛行1913年。1914年暮解体。

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