2009年09月07日
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浅間丸のリーディング・ライティング・ルーム
浅間丸のリーディング・ライティング・ルームのカラースキーム(部分)である。
リーディング・ライティング・ルームはプロムナードデッキ前端部にあり、三方に窓のある明るい部屋である。
これもワーリンギローの製作したもので、ウィリアム・メリー式である。
この様式は英国王室が17世紀にオランダから迎えたウィリアム3世の影響で、オランダとフランスのバロック様式が持ち込まれたといわれる。
装飾椅子や寄木張りの家具に特徴が現れているという。
船のインテリアは、陸上の建築物と違い制約が多い。
各層の高さが陸上の建築ほど自由に取れないことがある。
また、船舶の場合長さ方向にシアという反りがあり、幅方向には船幅の50分の1程度のキャンバーが付けられていた。
また、船首尾部外板には耐波・凌波のために大きなフレアもあるのでライン図および構造図に従って製作しても取付時に現物合わせを要することがあるが、この当時欧州に発注されたインテリアは殆ど手直しすることなく装備出来たといわれている。
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