2009年07月21日

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ブリーリボンをめぐる英独の競争

Bremen_Kludas_2.jpg

北大西洋のライナーを調べている。海洋国家イギリスと新興海運国ドイツの競争は調べれば調べるほど面白い。

19世紀末に英キュナードの「カンパニア」、「ルカニア」が保持していたブルーリボンを北ドイツロイド(NDL)の「カイザー・ヴィルヘルム・デア・グロッセ」、「クロンプリンツ・ヴィルヘルム」、ハンブルク・アメリカ・ライン(HAPAG)の「ドイッチュラント」というドイツの4本煙突船が持ち去った。

英国政府はキュナードの「モレタニア」、「ルシタニア」の建造に助成し、その結果この4本煙突姉妹船がブルーリボンを奪い返し、20年ものあいだ保持していたのである。

第一次大戦の敗戦から立ち上がったドイツのNDLがエポックメーキングな「ブレーメン」の処女航海で取り戻し、建造中の火災で出遅れた姉妹船「オイローパ」もその速度記録を更新したのである。

このブルーリボン争奪戦はイタリアの「レックス」、フランスの「ノルマンディ」も加わり、国際色豊かに展開された。

写真はブレーマーハーフェンのコルンブス埠頭における「ブレーメン」である。

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