2009年07月18日
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ブルーリボン史話
先日、このブログでアーノルド・クルダス著「ブレーメンとオイローパ」を紹介したが、彼には「北大西洋のブルーリボン」という名著もある。
1999年に刊行され、翌年英語に翻訳されてロンドンから出版されている。
1838年の「シリアス」から1952年の「ユナイテッド・ステーツ」まで北大西洋の覇権を競った伝説の名船を描いた本である。その冒頭にブルーリボンのルール、ヘイルズ杯、そのほかの逸話を含め、関連する写真など図版を含めて10頁にわたって記述されている。
これが実に面白い。
記録を樹立するには西航、すなわちヨーロッパからアメリカに渡らなければならないという不文律や、イギリスのヘイルズ卿が寄贈したいわゆるヘイルズ・トロフィーを、ブルーリボンを勝ち得たクィーン・メリーの船主キュナードが受け取らなかった話など、彼の広く深い知識には敬服するばかりである。
これでまた楽しみが増えた。
実は最近、読みたい本が重なって消化不良気味なのではあるが・・・。
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