(旧)紺碧の海

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オイローパの二等船室（ブレーメンとオイローパ）

• bremen
• 09:11
• カテゴリー:ﾌﾞﾚｰﾒﾝとｵｲﾛｰﾊﾟ

オイローパのＣデッキ、二等船客用キャビン配置の一部である。
個室、２人／３人用キャビンが並んでいる。
船舶のキャビン番号が、慣例に従って救命艇と同じように右舷側が奇数番になっているのが判る。
オイローパの二等船客定員は姉妹船のブレーメンと同様、５００名であった。
ブレーメンとオイローパは姉妹船とはいえ、共通の基本設計を造船所に提示して、詳細設計はそれぞれの造船所に任せたので、水線間長の２７０．７０メートルと型幅３１．００メートルは共通であるが、総トン数（ブレーメン：５１６５６トン、オイローパ：４９７４６メートル）も全長（２８６．１０メートル、２８５５２メートル）も異なる。
トレードマークのようなあの煙突の断面形状もブレーメンが洋梨型であるのに対し、オイローパでは楕円形であった。
ちなみに、乗客定員で見ると、一等船客の定員はブレーメンが８１１名、オイローパは８６０名、ツーリストクラスは３００名と３０５名、三等船客は６１７名と６００名であった。
個室も、２人部屋も４人部屋もあるが、２等ではバス・トイレは基本的に共用のようであり、中心線寄りにバス・トイレが集められているのが判る。

これは少し縮尺し過ぎたが、図面中の記号説明図である。
ドイツ語と英語で居住区内の記号の説明がなされている。

両船とも旅客定員の一番多かったのは一等船客で、遊歩甲板もサンデッキ、上部プロムナードデッキ、メインプロムナードデッキの殆どが一等船客用であり、メインプロムナードデッキの曲面で被われた上部構造の前端には観葉植物の配置された展望ラウンジはヴィンターガルテンと呼ばれていた。

勿論、二等、ツーリスト、三等用にもダイニングルーム、社交室、喫煙室、遊歩甲板が用意されており、キャビンは１〜４人用の個室であった。