2009年06月28日
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浅間丸のFDC(切手:8)
このカテゴリは最初から北大西洋航路の船が続いたので、今回は戦前の日本客船のFDCを取り上げた。
船シリーズ切手第5集として、畿内丸と連刷で発行された浅間丸の切手である。
浅間丸は太平洋航路向けに三菱長崎造船所の第450番船として建造され、1929年9月15日に竣工し、日本郵船に引き渡された。
姉妹船に龍田丸(第451番船、1930年3月15日竣工)がある。
このとき建造された船に横浜船渠で建造された秩父丸(のちに鎌倉丸と改名)があるが、主機の違い(浅間丸、龍田丸はズルツァー・ディーゼル、秩父丸はB&W)のため秩父丸は単煙突で船容が大きく異なる。
総トン数は1万7千トンであったが、2本煙突で非常に洗練された風格があり、姉妹船龍田丸とは見分け難いくらいよく似ていた。外観上の相違点はプロムナードデッキ最後部の角窓が、浅間丸の3つに対して姉妹船の龍田丸は2つであった。
浅間丸は「太平洋の女王」と謳われていたが、昭和19年10月にバシー海峡で雷撃により沈没した。
初日印にはエンジンテレグラフがデザインされている。
切手はシリーズ共通の連刷20片になっており、浅間丸は同じく三菱長崎で建造された大阪商船の畿内丸との組合せになっている。
左に見える畿内丸の切手に自由の女神が描かれているのが見える。
原画を描いたのは山高五郎氏である。
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