2009年06月27日
クィーン・メリー2のFDC(その2:切手:7)
これは前回と同じく「クィーン・メリー2」の初便カバーである。
右下にあるのは、同船の初代船長となったコモドア・ロナルド・ワーウィックの署名である。
切手はQM2の描かれた "1st" である。
これにもコモドア・ワーウィックの署名が入っている。
切手は "1st","E","42p","47p","57p","68p" の6種が貼付されている。
これらのカバーには、切手と消印に関する真性証明書が添付されているが、手許にあるものが5部あり、それを見ると切手、消印の違いにより数種類あるようである。
それぞれに切手の発行日、切手の種類、消印の解説があり、コモドア・ロナルド・ワーウィックの署名入りで100部限定であることと、処女航海で同船が運送したと記されている。
コモドアとは、キャプテンの上にあたる称号で、日本ではこれに相当する称号はない。
強いて譬えるならば海軍で個艦の艦長にあたるのがキャプテンで、コモドアは艦隊司令官に相当する称号であると思っている。
ロナルド W.ワーウィック氏の父君、ウィリアム・エルドン・ワーウィック氏はジョン・ブラウン社のクライドバンク造船所で建造された第763番船(後のクィーン・エリザベス2)の艤装委員長を務め、就航時に初代船長となった。
ロナルド・ワーウィック氏は父親が初代船長を務めた船の船長になった唯一の人物である。
私が「クィーン・エリザベス2」に初めて乗船した2003年の世界周航でシンガポールまで同船の船長であったが、フランスで建造中の「クィーン・メリー2」の艤装委員長になるためにシンガポールで下船し、同船の初代船長となった。
「クィーン・エリザベス2」の最後の航海ではキム夫人も乗船しており、短い時間ではあったが船長にも船長夫人にも挨拶できたことは幸運であったと思っている。
「クィーン・エリザベス2」は最後のパッセンジャー・ライナーであった。
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