2009年06月25日

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ノルマンディのFDC(切手:5)

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フレンチ・ライン(C.G.T)の名船「ノルマンディ」の初便カバーである。

それまでイギリス、ドイツ、それにイタリアの「レックス」などが覇権を競っていた北大西洋航路で、フランスが最初で最後のブルーリボンを獲得したのである。

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この初便カバーはパリのC.G.T.本社からニューヨーク支店に宛てられたものである。

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封筒には同船を描いた絵はがきが入っていた。

サン・ナゼールのペノエ造船所造船所で1932年10月29日行われた進水式にはフランス共和国大統領ルブラン氏が出席し、大統領夫人が命名を行っている。

本船もライバルの「クィーン・メリー」も全力で走ると振動が大きく、結局両船とも就航後プロペラを交換している。

「ノルマンディ」は外観も内装も画期的なデザインで、船首甲板はウィンチやウィンドラスを波よけ甲板で覆い、一等ダイニングは3層抜きの壮大なものであり、太い3本煙突のうち船尾寄りのものはダミーで、旅客が連れてきたペットの犬小屋に使われていた。

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この切手はフランスの郵政当局が発行した特別記念切手である。

「ノルマンディ」の巨大な船容を強調するために切手にも絵はがきにも前景にヨットが描かれているのが面白い。


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