2009年03月24日

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飛行船四方山話(136): DELAGが発注した最初の飛行船

DELAGはツェッペリン飛行船製造社に飛行船を発注した・・。

[区分] 一般・歴史
[難易度]初級

[問題]
DELAGがツェッペリン飛行船製造社に発注した新造飛行船は次のうちのどれでしょうか?

 1. LZ7:ドイチュラント
 2. LZ8:ドイチュラント(Ⅱ)
 3. LZ10:シュヴァーベン
 4. LZ11:ヴィクトリア・ルイゼ

LZ7.jpg

[答] 1

[解説]
ツェッペリンの飛行船は「LZ2」、「LZ4」を試運転で失いましたが、「LZ3」、「LZ5」は陸軍に納入されてそれぞれ「ZⅠ」、「ZⅡ」となり、「LZ6」も建造されて実用化の段階に入ってきました。
しかし、陸軍は両飛行船の運航で精一杯という状況で、新造飛行船を発注する余裕はなく、海軍も懐疑的で成り行きを眺めている状態でした。
それでコルスマンは飛行船を運航する会社DELAG(Deutschen Luftschiffahrt-Aktiengesellschaft)を設立しました。
そのDELAGがツェッペリン飛行船製造社(Luftschiffbau Zeppelin GmbH)に最初に発注したのが「LZ7」です。
「LZ7」はツェッペリンの飛行船で初めて「ドイチュラント:Deutschland」という固有船名が付けられました。
「LZ7」の指令には主任設計者のルートヴィヒ・デューアが任命されました。
しかし、1910年6月19日に初飛行を行い、その月の28日にトイトブルクで立木に衝突して短い生涯を終えました。
そして、デューアはこの後、飛行船の設計に専念し、再び飛行船の指令をすることはありませんでした。
この間に乗客を乗せて7回の飛行を行い、142名の乗客を含む220人を乗せて1035kmを飛行しています。
同型船「LZ8」が建造され「ドイチュラント(Ⅱ)」と命名されましたが、完成までのあいだ「LZ6」が遊覧飛行に用いられています。

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