2009年03月22日
*** 当ブログは2014年5月末に引っ越しました…新しい「紺碧の海」はこちらです ***
飛行船四方山話(134): シュッテ・ランツの大西洋横断飛行船
シュッテ教授もアメリカに大西洋横断旅客飛行船を売り込んでいた・・。
[区分] 一般・歴史
[難易度]上級
[問題]
第一次世界大戦後、シュッテ・ランツ飛行船がアメリカ合衆国に大西洋横断旅客飛行船を売り込んでいました。
その飛行船の予定船名は何でしょうか?
1. アトランティック
2. パシフィック
3. オイローパ
4. アメリカ
[答] 1
[解説]
第一次大戦が終わったとき、飛行機はまだ交通手段として信頼されておらず、危険を冒して大洋や大陸の横断に挑戦していました。
第一次大戦の戦時賠償としてツェッペリン飛行船製造社でLZ126(ZRⅢ)が建造され、大西洋を渡ってアメリカに納入されたのは1924年のことです。
ドイツは軍事用飛行船の建造を禁止されていたので、同船は旅客用飛行船として完成されました。
ツェッペリンのライバルメーカーであったシュッテ・ランツ社は1920年に大型旅客用飛行船アトランティックの一般配置図、キャビン内装、ダイニング、ラウンジのイメージ図を用意して合衆国側と折衝をしています。
この計画は、SLシリーズの飛行船の後継番号SL25ではないかと言われています。
アメリカ側には後に大統領になるルーズベルト達がいましたが、1929年の世界大恐慌などにより実現に至っていません。
"飛行船四方山話(134): シュッテ・ランツの大西洋横断飛行船"へのコメントはまだありません。