2009年02月25日
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飛行船四方山話(112): 航空母艦に繋留した飛行船
硬式飛行船が航空母艦に着艦?
[区分] 運航・繋留
[難易度]上級
[問題]
長さ200mもの硬式飛行船が航空母艦に繋留されたことがあるでしょうか?
1. ない(航空母艦と飛行船は年代が違う)。
2. ない(航空母艦の飛行甲板は狭く飛行船を扱えない)。
3. ある(米海軍の「ロサンゼルス」は空母を母船にしていた)。
4. ある(空母「サラトガ」竣工後、「ロサンゼルス」が繋留に成功した)。
[答] 4
[解説]
アメリカ海軍もイギリス海軍も飛行船を対潜哨戒用に運用していました。
アメリカ海軍では「ZR1:シェナンドア」就役に際し、油槽船「パトカ」を改装して飛行船支援母船にしています。
「パトカ」は「シェナンドア」が事故で失われた1925年からは「ロサンゼルス」の母船となり、「アクロン」が就役した1932年には「アクロン」の母船を務めています。
1927年11月にアメリカ海軍で2隻目の航空母艦「サラトガ」が竣工しました。
この艦は3万5千トン級巡洋戦艦として計画された6隻のうちの1隻でしたが、ワシントン軍縮条約で「レキシントン」とともに空母に転用が認められたものです。
習熟航海を終えた翌年1月11日に初めて艦載機の着艦試験が行われ、27日に飛行船「ロサンゼルス」も「サラトガ」への繋留に成功しています。
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