2009年01月17日
飛行船四方山話(73): ツェッペリン飛行船の建造所(5)
ポツダムはプロイセン公国の拠点の一つであった・・。
[区分] 設備・格納庫
[難易度]中級
[問題]
ポツダムで建造された飛行船は何隻だったのでしょうか?
1. 6隻
2. 16隻
3. 26隻
4. 36隻
[答] 2
[解説]
ツェッペリン・コンツェルン創設後、フリードリッヒスハーフェンの飛行船製造社やDELAGのほかに各地に様々な会社や空港が設置されました。ポツダム飛行船空港もその一つです。
ここで建造されたのは「LZ30」で陸軍に引き渡されて「ZⅩⅠ」となりました。
初飛行は1914年11月15日のことです。
その後、「LZ34」、「LZ37」が建造され陸軍に納入されましたが船名はそのままでした。「LZ42(LZ72)」、「LZ49(LZ79)」、「LZ55(LZ85)」が建造されましたが、陸軍では建造番号に30加えた番号で呼ばれていました。
「LZ58」は当初陸軍に納入され「LZ88」として従軍していましたが、のちに海軍に移管されて「L25」としてユッターボックに配置されています。このときの司令は後にDELAGの船長となるフレミング大尉でした。
「LZ60(LZ90)」、「LZ63(LZ93)」、「LZ65(LZ95)」、「LZ66(L23)」、「LZ69(L24)」、「LZ71(LZ101)」、「LZ73(LZ103)」、「LZ77(LZ107)」、「LZ81(LZ111)」が建造されましたが、殆ど陸軍船で海軍向けに新造されたのはこのうち「LZ66(L23)」、「LZ69(L24)」の2隻だけです。ここで建造された飛行船の合計隻数は16隻です。
なお、「LZ69」と「LZ71」はポツダムで建造されていますが「LZ70」は結局建造されませんでした。
「飛行船四方山話」の第2回で紹介したように、終戦で建造中止になった「LZ115」より前に欠番になっていたのは「LZ70」だけです。
写真はポツダムで建造された陸軍飛行船LZ37です。
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