2008年12月23日
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飛行船四方山話(48): 小説家の父
ボエティウスの父は・・。
[区分] 一般・人物
[級] 初級
[問題]
飛行船を舞台にした小説「ヒンデンブルク炎上」を書いた作家、ヘニング・ボエティウスの父親は飛行船乗りでした。
そのため、航行中の飛行船内部の状況などが生き生きと描かれていると評価されています。
ボエティウスの父の担当は何だったのでしょうか?
1. 飛行船船長
2. 航海士
3. 機関士
4. 操舵手
[答] 4
[解説]
ヘニングの父、エドゥアルド・ボエティウスは、「ヒンデンブルク」がレークハーストで爆発炎上した航海で、昇降舵手として乗務していました。
あの事故で、59名の乗組員と同乗していた2人の飛行船船長、あわせて61名のDZR社員のうち22名が死亡しましたが、昇降舵手ボエティウスは幸いにも生き延びることが出来ました。
この事故では、このほかに36名の乗客のうち16名と、地上員1名が亡くなっています。
ヘニング・ボエティウスは2000年に Wilhelm Goldmann Verlag から "Phnix aus Asche" という小説を書いていますが、その冒頭に「私の父エドゥアルド・ボエティウスはヒンデンブルクの惨事に昇降舵手として乗り組んでいた」と書いています。
タイトルは「灰の中から蘇った不死鳥」という意味です。
日本では天沼春樹の訳で平成16年に新潮文庫から「ヒンデンブルク炎上(上・下)」として出版されています。
ヘニングは、よく話を聞かされていたのでしょう。それぞれの登場人物や操縦室内部の様子などを詳細に記述しています。
小説ですから奇想天外な話ですが、舞台や背景の記述を楽しむのも良いかも知れません。
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