2008年12月13日

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飛行船四方山話(38): 飛行船で行われたミサ

飛行船でミサが行われたのは・・。

[区分] 運航・行事
[級]  中級

[問題]
飛行船で、安全航行を祈ってカトリックのミサが行われたことがあります。
どの飛行船のどの飛行で行われたのでしょうか?

 1. LZ126(米海軍に納入した1924年の渡洋飛行)
 2. LZ127(ツェッペリン伯号の1929年の世界周航)
 3. LZ129(1936年のヒンデンブルクの初めての北米飛行)
 4. LZ130(1938年のツェッペリン伯(Ⅱ)の初飛行)

MesseLZ129.jpg

[答] 3

[解説]
LZ129:ヒンデンブルクは、乗客31名を含む87名が乗船して1936年3月4日に工場試運転を行ったあと、3月19日に運航会社DZRに引き渡されました。
そのあと1936年3月29日の「ドイツの国会選挙」へのナチの選挙キャンペーンで、LZ127:グラーフ・ツェッペリンと共に国内飛行を行っています。
そして、1936年3月31日に乗客と乗用車や小型飛行機を載せて最初の南米飛行に出発しました。
1936年5月6日には51名の乗客を乗せて初めての北米飛行が行われましたが、初めて飛行船上でカトリックのミサが行われたのはこの飛行です。

LZ127はヒンデンブルクに較べて居住区に余裕がなかったので、赤道通過時に赤道祭を行った程度でミサは行われませんでした。

LZ130は、ヒンデンブルクの惨事のあと、鎮魂のミサを行っても良さそうに思うのですが、エッケナー博士は乗客を乗せての運航を認めなかったので、行われておりません。

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