2008年12月09日
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飛行船四方山話(34): 初めて大西洋を横断した飛行船
初めて北大西洋を往復した飛行船・・・。
[区分] 運航・記録
[級] 中級
[問題]
初めて大西洋を無着陸で横断した硬式飛行船は次のうちのどれでしょう?
1.「ZRⅢ:ロサンゼルス(LZ126)」(アメリカ)
2.「R34」(イギリス)
3.「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」(ドイツ)
4.「ノルゲ」(イタリア)
[答] 2
[解説]
初めて北大西洋を横断した硬式飛行船はイギリスの「R34」でした。
1919年にビードモア社で建造され、3月14日に初飛行をしています。
全長196m、最大直径24m、ガス容量5万5千立方mの同船には、アームストロング社で建造された同型船「R33(G-FAAG)」がありました。
1919年7月2日の1時42分にスコットランドのイースト・フォーチュンを出発した同船の指揮官はジョージ・スコット少佐で、30名が搭乗していました。
ニューヨークのロングアイランドに7月6日13時54分に着陸しました。
所要時間は108時間12分でした。
帰途は7月10日の3時54分にニューヨークを離陸し、7月13日6時57分にノーフォークのプルハムに着陸しています。
帰りは偏西風のため75時間3分で帰投しています。
ツェッペリン飛行船製造社が建造し、レークハーストに納入する5年以上前のことです。
なお、回答群のなかのノルゲはキール飛行船(半硬式)で、大西洋横断には挑戦していません。
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