2008年11月12日
飛行船四方山話(7):「ヒンデンブルク」の発進地
昨日、この問題にメールを戴いた。
ちょっと難しいというご意見であった。
それで、今回は易しい問題を考えてみた。
如何であろうか。
[区分] 発着場
[級] 初級
[問題]
歴史上、最も有名な飛行船の大惨事はドイツから飛来した「LZ129:ヒンデンブルク」がニューヨーク郊外のレークハースト発着場に着陸する直前に爆発炎上した事故でした。
「ヒンデンブルク」は、完成した1936年には同じ区間で10往復を実施し、大好評だったので客室を拡大し乗客定員を50名から72名に増やしています。
この飛行は1937年最初の北大西洋横断飛行でした。
この飛行に飛び立ったドイツの飛行船発着場はどこでしょう。
1.フリードリッヒスハーフェン
2.フランクフルト・ライン・マイン
3.シュターケン(ベルリン)
4.デュッセルドルフ
[答] 2
[解説]
「ヒンデンブルク」が、1936年に10回、アメリカのレークハースト発着場に出発したのはフランクフルト・ライン・マイン空港です。
最後の飛行となった1937年第1回の飛行もフランクフルトから飛び立ちました。
「ヒンデンブルク」は1936年に8回、1937年に1回、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロにも往復していますが、1936年の3月31日に出発し、4月10日に帰国した飛行ではフリードリッヒスハーフェンを発着し、8月27日にフランクフルトを出発したときもフリードリッヒスハーフェンに帰着しています。
リオ・デ・ジャネイロの郊外サンタ・クルズには「ヒンデンブルク」を収容できる格納庫が建設されました。
上に示した絵はがきは何もなかったところに建造中の飛行船格納庫です。
フランクフルト・ライン・マイン空港はヨーロッパ最大級の国際空港ですが、1936年に飛行船用空港として開設されたのです。
フランクフルトという街はポーランド国境のオーデル河畔にもあるので、ライン・マイン空港の近くの街はフランクフルト・アム・マインと言うことはご承知の通りです。
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