2008年10月28日

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「LZ-130:グラーフ・ツェッペリン(Ⅱ)」

LZ130cutout.jpg

「LZ-129:ヒンデンブルク」は「LZ-130:グラーフ・ツェッペリン(Ⅱ)」の同型船とは言っても細部は変更が加えられている。

大きな変更はホールの配置である。
「ヒンデンブルク」ではAデッキの両側に15mにわたって、航洋客船のようなゆったりしたプロムナードがあり、左舷側はその内側がダイニングルームとなっていた。

「グラーフ・ツェッペリン(Ⅱ)」では居住区の後部中央にホールをが設けられていた。乗客用キャビンも右舷側には窓のついた、いわゆるアウトサイドキャビンがあった様である。

「グラーフ・ツェッペリン(Ⅱ)」は7回の試験飛行を含め、30回の飛行を行っているが、結局一度も乗客を乗せて大西洋を横断することはなかった。

それだけに残された写真も図面も少ないが、この飛行船の指令であったアルバート・ザムト船長の著書からある程度判ってきたところである。

引き続き「グラーフ・ツェッペリン(Ⅱ)」の内部を調べようと資料を見直しているところである。

ちなみに、当時は「グラーフ・ツェッペリン」とのみ表記されていたが、後年LZ-127と混同することをおそれて2代目を明記するようになった。

ツェッペリン飛行船には、同じ船名が多く注意を要する。

図はザムト船長の著書「ツェッペリンに捧げた我が人生」からの転載(部分)である。


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