2008年09月02日
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「武士道解題」
先日もここで書いたが、「武士道」解題を読んでいる。
「葉隠れ」には「武士道というは死ぬことと見つけたり」とあるが、ここだけ読めば誤解をする。
武士道とはハラキリのことではない。
人と生まれて、どう生きるかの哲学である。
クリスチャンである新渡戸稲造が、欧米人に解説する形態で英文で出版され、日本語、ドイツ語、フランス語、ポーランド語、ノルウェー語、ハンガリー語、ルーマニア語、ロシア語、中国語など様々な言語に翻訳されて世界でいまも読まれている。
日露戦争の調停役を務めた第26代合衆国大統領セオドア・ルーズベルト(日本を追いつめ、日系人を強制収容した第32代のフランクリン・ルーズベルトではない)も愛読していたと言われている。
1895年から1945年まで50年間日本が施政を行った台湾で教育を受けた人は産業振興や都市計画、大規模潅漑などよりも民政、なかでも「公」の概念を重視する人としての考え方を教えてくれた教育に感謝し、それを「日本精神」と呼んで大切にしている。
その反面、当の日本人があまりにも自信をなくし、一部偏った者の作った自虐史観を情けなく思い、近隣国からの言いがかりにそれを認め謝罪する態度に憤っているのである。
私も名著「武士道」は日本の教育者あるいは哲学者に解題して欲しかったが、生まれてから50年、日本人として教育を受けた李登輝氏が書いた本があった。
私もこれを読んで、「知識のための知識」ではなく出来るところから実践しようと思っている。
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