2008年08月19日

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「グラーフ・ツェッペリン」霞ヶ浦に飛来

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1929年8月19日、世界一周飛行中の「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」が日本に寄港した。

東京上空で表敬のため旋回したあと、横浜をも表敬訪問し、夕陽に輝く霊峰富士を見て霞ヶ浦の海軍航空隊の基地に16時半に着陸した。

フリードリッヒスハーフェンから 11,247kmを、途中無着陸で101時間49分で飛来したのである。

霞ヶ浦には第一次大戦の戦時賠償でユッターボクにあった格納庫が移設されていた。

当時、同船に乗務していたアルバート・ザムトの手記に寄れば、広い芝の飛行場には遠方から来て4、5日も野宿しながら待っていた一家もあったという。

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この写真は当時販売されていた8mm映写フィルムに写っているエッケナー博士である。
乗務員は海軍航空隊主催の晩餐会、帝国飛行協会の午餐会などで大歓迎を受けたほか、首相官邸訪問などの予定に追われていたという。

ロサンゼルスまでの次の飛行区間 9,653kmに飛び立ったのは格納庫出庫の際のトラブルや台風のため8月23日の15時であった。

ロサンゼルスでは着陸時に大量のガスを放出したため浮揚できず、乗組員の一部を下船させて鉄路で大陸横断させているが、世界で初めて乗客を乗せて世界一周の偉業を達成したのである。


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