2008年07月25日
フラクトゥーア
書斎にある書籍のうちで、昨日紹介したコルスマンの著書と、エッケナー博士の「『グラーフ・ツェッペリン』によるアメリカ飛行」は何れもクラインハインス教授の飛行船関連推薦文献136件に挙げられているが、双方共にフラクトゥーア(Fraktur)で印刷されている。
フラクトゥーアはドイツ文字とも呼ばれ、ドイツでは第二次世界大戦頃までこのフォントを印刷に常用していた。
従ってこれが読めなくてはドイツの文献調査は困難となる。
しかし、最近では筆記体も活字体も教えていないらしく、そのうちドイツ人でも読めない、書けない人が出てくるのではないだろうか?
文献、特に古い文献は調査研究には欠かせない。
中国では文化大革命とか言っていた頃であろうか、旧字体をやめて極端に省略した字体が使われるようになった。
四千年の歴史を誇る中国であるが、古典を読めるのは一部学芸員みたいな人に限られるようになるのだろう。
中国の場合、中国共産党政権に都合の悪い過去は不要なのかもしれないが長い目でみると気になるところである。
ドイツ文字をヒエログリフやコプト文字のようにしてはいけないと思う。
かく言う私も情けないことに木簡や古額、巻物に書いてある文字はほとんど読めない。
とりあえず、見出しに載せた部分の最初の段落を書き直してみる。
Auf der Hhe des Lebens
Juli 1913
Am Mitte 1913 erschienen den Getreuen um Zeppelin die Schwierigkeiten im
wesentlichen berwunden, die in den ersten Entwicklungsjahren die
Lebensmglichkeit des Luftschiffbaus ernsthaft bedroht hatten. Mit den fr uns
magebenden militrischen Stellen in Berlin war Friede geschlossen, wenn auch
die Monopolstellung des Luftschiffbaus dem Kriegsministerium ein rgernis
blieb. Das Reichsmarineamt hatte ein zweites Luftschiff in Auftrag gegeben,
weitere Auftrge standen bevor, die Finanzen des Konzerns waren geordnet, auch
die Tochtergesellschaften entwickelten sich gnstig.
それから辞書を引いて考え込むのである。
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