2008年07月03日
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「ベルリン画報」の表紙
ツェッペリン飛行船の研究家にロルフ・イタリアンダーがいる。
ツェッペリン伯爵や飛行船に関する著述も多いが、特にフーゴー・エッケナーに関する著書に優れたものが多い。
彼は12〜13歳のころ、エッケナーと知り合っているのである。
彼の著書に「エッケナーという名のドイツ人」という本があり、その冒頭に次のような一節があった。
「エッケナーが東京近郊の日本海軍航空基地霞ヶ浦で監督していたとき、『グラーフ・ツェッペリン』から離れたところの芝生で寛いで肘掛け椅子に座り、何の危険も心配することなく葉巻を吸っていた。
この奇妙な光景を撮った写真が「ベルリン画報」の表紙となって出版され、外国でも多数出版された。」
そのベルリン画報の写真を見たかったのであるが、先日手許に届いたイタリアンダー著「フーゴー・エッケナー、現代のコロンブス」という本に見出しの写真が載っていた。
この本には貴重な写真が多く、哲学者エッケナーがマルクスの資本論に疑問を抱き、国民経済学を研究していたときに発表した「労働力不足か、資本不足か、古き課題への新しき解答」というレポートの表紙も、ヴァイマール共和国初代大統領、エーベルトとトリム・タブやローター船で有名な発明家アントン・フレットナーと3人で撮影した写真も掲載されている。
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