2008年05月27日
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海軍記念日
5月27日は戦前、海軍記念日と言っていた。
1905年5月27〜28日の日本海海戦で、東郷平八郎司令長官の指揮する連合艦隊がバルト海から遠路回航したロシアの第二東洋艦隊と第三東洋艦隊を邀撃してこれを撃滅したのである。
バルト海のリバウを前年10月15日出港し、日本と同盟を結んでいたイギリスの支配する港に寄港できず喜望峰を回った東洋第二艦隊は5月9日に仏印のカムラン湾で、スエズ運河を通過してきた東洋第三艦隊と合流し、対馬海峡で迎え撃つ連合艦隊と遭遇し海戦となった。
バルチック艦隊(第二・第三東洋艦隊)は完敗で、戦艦6隻を含む16隻が撃沈され、そのほか自沈5隻、被拿捕6隻、中立国に逃げ込んだもの6隻で、ウラジオストックに到達したのは巡洋艦1隻、駆逐艦2隻のみであった。
この戦闘開始に当たり、旗艦三笠の檣頭にZ旗が掲げられたことはよく知られているが、「皇国の興廃、コノ一戦ニ在リ。各員一層奮励努力セヨ」という1字信号は、予め信号簿に記載されていたものである。
ちなみに、国際信号書には、1字信号「Z」は「曳船が欲しい」(操業中の漁船では「本船投網中である」)と掲載されている。
余談ながらイギリスの名門海運会社P.O.の社旗はZ旗に似ているが微妙に色が違う。Z旗ではトップが黄であるのにP.O.では白であり、旗竿側がZ旗の黒の代わりに青になり、自由辺側が青に対して赤となり、下辺が赤ではなく黄になっている。
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