2008年05月14日
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堀田善衛・司馬遼太郎・宮崎駿
先日、近くの書店で司馬遼太郎の文庫本を探していたら、面白い本を見付けた。
堀田善衛・司馬遼太郎・宮崎 駿 の鼎談である。
第1部は「20世紀とは」と題してロシアや中国、それに北朝鮮など難治の国についてそれぞれの立場から論じていた。
第2部は「国家はどこへゆく」、第3部は「イスラムの姿」、第4部は宮崎が参加しているからか「アニメーションの世界」、第5部は「宗教の幹」、第5部は「日本人のありよう」、第7部が「食べ物の文化」、第8部が「地球人への処方箋」となっている。
特記すべきは2百数十頁の文庫本ながら40頁もの註を付けているところである。
現状を憂える3人が、少しでも言いたいことを理解して貰おうとの思いからであろう。
あとがきは宮崎 駿が書いている。
よく聞く話であるが、ロシア人は1人で来ると良い友達になれるが、2人でやってくると相互監視するので別な人間になるという。
民族よりも、政治体制(右でも左でも全体主義的な国家は危険であると前から思っている)特に露・中の領土拡張政策が問題であると思う。
なぜ、今時ロシアも中国も毎年二桁以上の増加率で軍事費をつぎ込んでいるのだろう?
「春灯雑記」とともに何回か読み返すことになるだろうと思う。
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