2008年04月11日

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書籍到来

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海外に手配していた書籍が今日到来した。

第一次大戦後、ドイツのツェッペリン飛行船製造とアメリカのグッドイヤー・タイヤ・ゴム社がオハイオ州アクロンに、合弁で硬式飛行船を建造するためにグッドイヤー・ツェッペリン社を設立した。

大型硬式飛行船を数隻建造し、ヨーロッパと北米を結ぶ飛行船の定期運航を行うという壮大な構想の一環であった。

そのためドイツのツェッペリン飛行船製造から、13人の技術者が渡航した。

「キリストと12人の使徒」をもじって「アルンシュタインと12人の弟子達」と呼ばれた。

そして、後にZRS-4「アクロン」、ZRS-5「メーコン」を開発したのである。

この本は、オハイオ州アクロン大学出版部が2001年に発行した「When Giants roamed the Sky」というA4変形の書籍である。

20数枚のカラー写真を含む写真には珍しいものが多く、末尾の付録にはツェッペリン飛行船製造の建造した硬式飛行船とグッドイヤー・ツェッペリン製のすべての硬式飛行船の要目表などが載っており、特記すべきは全ての飛行船の初飛行と喪失あるいは解体された日付が載っていることである。
LZ1のように「1901年はじめ解体」という表記もあるが100隻を超える軍用飛行船の殆どについて喪失年月日とその地域が表記されていることには敬服した。
そればかりではない。建造後改造されたものについても改造時期が明示されている。

欧米では、ツェッペリン伯爵やエッケナー博士だけでなく、ヨハン・シュッテ博士やルードヴィッヒ・デューア博士、それにカール・アルンシュタイン博士など硬式飛行船の開発や改良に業績をあげた人達の伝記などが今世紀になってからも発行されていることに羨ましさを感じる。

アルンシュタイン博士の業績もさることながら、『航空事業の開拓者』(http://www.air-ship.info/)の「データ:硬式飛行船要目一覧」をなるべく早く見直そうと思っている。


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