2007年12月17日

*** 当ブログは2014年5月末に引っ越しました…新しい「紺碧の海」はこちらです ***

ライト兄弟、キティーホークで初飛行

WrightFlyer.jpg

1903年12月17日、ライト兄弟は住んでいたオハイオ州デイトンの町から遙か離れたノースカロライナの大西洋に突きだした砂嘴のキティー・ホークで初めて「自力で離着陸し、操縦された定常飛行」に成功した。

この日第1回の飛行は10時35分にオービルが操縦して12秒間、距離にして36.6mの飛行であった。
その後、交互に操縦を交替して、11時20分には弟のウィルバーが同じく12秒飛行した。距離は53.4mであった。
第3回は20分後にオービルの番であった。距離は少しずつ伸び61mとなったが飛行時間は15秒であった。

そして12時にウィルバーが第4回の飛行を行い、59秒の飛行に成功した。飛行距離は260mであったと伝えられている。

実は、彼等兄弟は12月14日にも飛行に挑戦している。
このキティホークのキルデビルヒルの丘の中腹から兄のウィルバーが飛行を試みたが離陸後機首を上げすぎて失速し、3.5秒で砂にめり込み、失敗と見なされた。
但し、一部の暦では12月14日をライト・フライヤー初飛行の日とされている。

サントス・デュモンの生まれたブラジルではライト兄弟のことを完全に無視しており、教科書でも1906年に彼がパリで成功した動力飛行が人類最初の飛行機だと言い、ロシア人は例によってモジャイスキーの蒸気エンジン機であったと言う。

フランス人はアデールの蝙蝠のようなエオール号が1890年にパリで50m飛んだと言うがこれも疑わしい。

ライト兄弟が飛行機の初飛行に成功したのは、ツェッペリン伯爵の硬式飛行船「LZ1」初飛行の3年後であった。

Comment on "ライト兄弟、キティーホークで初飛行"

"ライト兄弟、キティーホークで初飛行"へのコメントはまだありません。