2007年11月23日

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丁亥関門紀行(1) 可部線・新幹線・山陽本線

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2007年11月22日(木)正午、吉報が飛び込んできた。

寒くなる頃下関の海に面したホテルの海峡の見える部屋に泊まってクジラやフクなど美味いものを食おうという手筈になっていた。
近くの新交通からJR可部線大町駅、広島駅で乗り継いで新幹線「こだま」に乗った。

広島駅のコンコースで、しゃもじ弁当と缶ビールを求め、車内で遅い昼食を摂った。

しゃもじ弁当とは瀬戸内海特産の牡蠣を使った牡蠣づくし弁当である。
牡蠣飯も牡蠣フライもあるが、残念ながらさすがに酢牡蠣はない。

弁当を済ませて人心地ついてビールの缶を見るとドイツ語が印刷されていた。

商標の麒麟のマークの左右に "Weiter" "Trinken" とある。

「さらに引き続き 飲んで戴きたい」とでも言うのであろうか?

麒麟の外に環状に書かれている "KIRIN PREMIUM BEER" は英語であるが、
その中に書かれている "Qualitt ist unser Prinzip" と
"Dreierlei Hopfen - ein Genuss" はドイツ語である。

「3種類のホップ−1つの味わい」と言うことである。

その下にことさら大きく "BRAU MEISTER" と商品名が書かれている。
ビール醸造所の職人(親方)という意味であるがドイツ語ならば11文字続けて一つの単語でなくてはおかしい。

その下にフラクトゥールで

Diese Bier, gebraut von unserem besten Braumeister,
kompromisslos nach seinem Idealen

「このビールは我が社の最高級のビール職人が彼等の理想に妥協することなく醸造した」と誇らしげに書いてある。

「こだま」は新岩国、徳山、新山口(旧小郡)、厚狭と停車して新下関に着いた。

工学部3年生の夏季実習に訪れて以来親しんできた下関駅が焼失してから初めてであったので山陽本線に乗り換えてJR下関駅に降りた。

改札を出て振り返ると高架の上にプラットホームがあるだけで駅舎はなかった。

駅前に立っていたフクの群像はなくなったかと思ったが場所を移されて寂しげに残っていた。

ちょっと距離はあるが夢タワー経由、ホテルのある唐戸まで歩いた。

霧のような雨が降り始め、寒かった。

コートに裏を付けてきて良かったと思った。


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