2007年11月05日

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ペーパーモデル

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先日、書店で台車にのった書棚にならべる新着書籍の山に大澤浩之氏の「紙模型でみる日本郵船船舶史:1885−1982」という新刊を見つけた。

明治27年にイギリスから購入した「土佐丸」からSクラス、Iクラスの高速ライナーまで四十数隻のNYKフリートの写真が載っていた。

長崎造船所建造の船が圧倒的に多いが、広島造船所で建造された「舞子丸」も載っている。

東洋汽船の淺野総一郎が敢えて建造に踏み切った「天洋丸」、「浅間丸」・「秩父丸」・「龍田丸」、船台上で海軍省に買い上げられ航空母艦「隼鷹」として竣工した「橿原丸」などの姿が美しい。

美しいだけではない。

有名な姉妹船「浅間丸」と「龍田丸」は見分けの付かないほど似ているが、そんな船ほどマニアはその識別点を観察するものである。

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「浅間丸」

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「龍田丸」

両船のプロムナードデッキ後部の角窓の辺りをご覧頂きたい。

AsamamaruPart.jpg
「浅間丸」

TatsutamaruPart.jpg
「龍田丸」

この本には「紙模型の作り方」という項もあり、1隻の工期が40日程度と書いてあるが誰にでも出来る仕事ではない。

この模型は横浜の保存船「氷川丸」に展示してあったものを補修工事のため日本郵船歴史博物館に移されているものである。

機会があれば行ってみたいものである。

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