2007年08月26日
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(飛行船:430) アルバム第2集(写真:第7回) 写真7〜9 −格納庫炎上−
[7枚目:飛行船を収容したまま炎上するトンデルン格納庫]
[8枚目:トンデルン格納庫の屋根に開いた爆弾の跡]
[9枚目:イギリスの空爆によってトンデルン格納庫内で炎上した飛行船]
ドイツの飛行船による爆撃に対抗してイギリスも飛行船基地を爆撃した。
飛行船による本土空襲を手をこまねいて見ているわけに行かなかったのであろう。
それで爆撃機により、格納庫に収容している飛行船を格納庫ごと破壊する作戦に出たのである。
対空砲火もあり失敗も被害も多かった筈であるが中には目論見通り格納庫の爆撃に成功した例もあった。
トンデルン(Tondern)では格納庫に収容された飛行船を建屋ごと炎上させている。
飛行船の浮揚ガスが水素だから一度火がつけば確実に炎上した。
上の写真は炎上中のトンデルン格納庫である。
一度火がつくと燃え尽きるまで手の施しようがなかった。
中の写真は消火後の同格納庫屋根の爆撃痕である。
炎が吹き出したマンサード屋根の穴から吹き出した炎で屋根の表面が変色しているのが判る。
下の写真は鎮火後の格納庫の中で、消失した飛行船の残骸が残っている。
右手前に船尾端部分の骨格が見える。
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[註] トンデルン格納庫
ドイツとデンマークの国境線のすぐ北、トンデルに設営されたトンデルン飛行船基地には1915年に長さ180m、幅34m、高さ28mの格納庫が2棟、翌16年には長さ244m、幅60m、高さ35mの第3格納庫が建設されていた。
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