2007年08月21日
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(飛行船:424) アルバム第2集(写真:第2回) 写真2 −投下照明弾−
[2枚目:英国本土に投下された投下照明弾]
英国本土夜間爆撃において投下された照明弾である。
いつ、どの飛行船で撮影されたものか判らない。
この写真が現像され、プリントされていることから投下した飛行船は無事帰投したものと思われる。
当時のヴィルヘルム2世は英国のハノーヴァ朝とは親戚にあたり、ジョージ5世はヴィクトリア女王を共通の祖母とする従兄弟である。
(ハノーヴァ朝は第一次大戦中、ドイツ風の名前を嫌い、ウィンザー朝と改名している。)
当初、飛行船による爆撃をフェアでないと認めなかったが、後にロンドンの歴史的建造物やバッキンガム宮殿を爆撃の対象から外し、軍事施設や造船用ドックに限定して承認された経緯がある。
初期の爆撃行では防御用戦闘機も上昇限度が低く、飛行船に届かなかったが急速に飛行機の性能改善が進み、飛行船も軽量化して高々度まで上昇できる、いわゆる Height Climber とよばれるタイプが生産されるようになった。
それでもすぐに防御用戦闘機に追いつかれ、夜間爆撃に移行してゆく。
浮揚ガスに引火性の水素を利用しているので、照明弾を投下するのは考えるだに危険であるがやむを得なかった。
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