2007年06月01日
(飛行船:343) 丁亥飛行船紀行(28) メルセデス・ベンツ博物館
ここは昨年竣工した新しい博物館である。
大きく広い建物の上層から螺旋状に降りながら見て行くようになっている。
ダイムラーもガソリンエンジンを作ったが、その市場を開拓する応用分野の探索に苦労したものらしい。
これはアルミニューム工場を作ったカール・ベルクと共通の課題である。
ベルクはシュヴァルツにもツェッペリン伯爵にもアルミニュームを無償提供に近い形で協力している。
これはダイムラーエンジンを搭載したボートのレプリカである。
ガレーの軍船のような立派な船首である。
ゴットリーブ・ダイムラーは1885年に4サイクル・ガソリン・エンジンを開発した。
ダイムラーのエンジンは、カール・ヴュルフトの1888年8月の飛行船(単気筒2馬力)や1896年のもの(2気筒6馬力)などに搭載された。
そのゴンドラ部分の模型である。
ツェッペリンの初期の飛行船はダイムラー・エンジンも採用したが、ダイムラー社の主任技師としてメルセデス第1号を開発したウィルヘルム・マイバッハがツェッペリン伯爵のために会社を設立し「グラーフ・ツェッペリン」のV型12気筒などを製造し、世界的なエンジンメーカーとなった。
さすがにここは自動車の博物館である。
展示された車の殆どが走れるように整備されているという。
こんな車もあった。
この泥除けは自分に掛からなければ、周囲にまき散らしても気にならない風である。
ロンドン名物2階建てバスの初期モデルも展示してあった。
こんな車が沢山展示してあるのである。
写真は沢山撮ってきたがキリがないのであとは適当に割愛する。
これは英王室にスペンサー家から嫁いだダイアナ妃の愛用していた車である。
背景はローマ法王が街に出るときのオープンカーである。
防弾ガラスで囲まれて決してオープンではないが・・・。
手前の小豆色の車がドイツから昭和天皇に送られた御料車である。
背後の明るいグレーの車はドイツ皇帝が使っていた。
何れも、通称グローサー・メルセデスと呼ばれていた直列8気筒モデルの770型でダイムラー・ベンツのフラグシップモデルである。
これらの歴史的名車が動態保存されているのが凄い。
これに匹敵するのがツェッペリン博物館にあるマイバッハ・ツェッペリンである。
車好きには一日見ても飽きないであろう。
展示場では要所要所で説明が聞けるようになっており、入場の際にガイドフォンを貸してくれる。
このガイドフォンに付いているストラップは返却するときにプレゼントされる。
他で手に入らない良い記念品となる。
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