2007年05月21日
(飛行船:331) 丁亥飛行船紀行(17) ボーデン湖を翔ぶ(4:マイナウ)
- bremen
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ボーデン湖の北西部をユーバーリンガゼーとグナーデンゼーに分断するボーダンリュック半島の先端を横切り、マイナウ島を目指して北上する。
日本の国土は山岳が多く、面積の3割程度しか利用できないが、ドイツは逆に森林など3割程度を除く残りの土地が利用可能である。
集落の間の葡萄畑に影を落としながら進む。
飛行船は環境に優しい乗り物だとつくづく思う。
飛行機やヘリコプタなど重航空機(HTA)に較べて消費するエネルギーは10分の1以下である。
その上、低く飛んでも強い空気を吹き下ろすこともなく、エンジン音も自動車程度に小さい。
人の生活にも野鳥や小動物にも影響が少ないので環境観察などにお誂え向きである。
乗客にとっても音は静かで、窓も開けられ、振動も傾斜も殆どなく快適そのものである。
やがて正面にマイナウ島が見えてきた。
マイナウは島であるが、半島と橋で繋がっており、コンスタンツ駅前からバスも運航されている。
この島はドイツにある熱帯植物の島として知られている。
中世はドイツ騎士団が所有していたが、19世紀半ばにバーデン公フリードリッヒ1世が購入してオレンジ・レモン・バナナなどを植えたといわれる。
現在はスウェーデン王家に縁のフリードリッヒ1世の曾孫が所有し、庭を整備しているそうである。
湖面に飛行船の影が鮮やかである。
島全体を見下ろしながら飛行船はゆっくりとまわりを一周しはじめた。
春から秋にかけてのシーズンは7時から20時まで開園されており、冬場は日が短くなるので9時から18時までとなり、入園料も割引になるそうである。
大温室に飛行船の影が掛かっている。
今年はマイナウ観光年と銘打ってポスターを作ったり、力を入れているようである。
もう少し引いてみると庭園・果樹園・温室などが広がっていた。
マイナウを一周したあと、ボーデン湖の北西に湾入したユーバーリンガーゼーを渡って対岸のビルナウに向かった。
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