2007年05月05日

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(飛行船:315) 丁亥飛行船紀行(1) 関空からドバイへ

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ツェッペリン伯爵が、その最初の飛行船「LZ-1」を初飛行させて107年目、「LZ-127:グラーフ・ツェッペリン」の世界周航から78年目に、念願かなってツェッペリン飛行船の故郷フリードリッヒスハーフェンを訪問することが出来、その由緒ある地でツェッペリン飛行船に乗ることが出来た。

この旅では、湖畔の景勝地メーアスブルクに残る古城(Altes Schloss)の近くにある私設のツェッペリン博物館、フリードリッヒスハーフェンの公設ツェッペリン博物館を訪ねることも楽しみであったが、現地で望外の喜びが幾つかあった。

その一つは、伯爵の後継者であったエッケナー博士、ツェッペリン飛行船の殆ど全ての飛行船の設計主任であったデューア博士、ツェッペリン社に入社し伯爵に飛行艇の開発を任され飛行艇時代を創ったドルニエ博士、ツェッペリン飛行船のエンジン部門からこれも独立して世界規模のエンジンメーカーを創設したマイバッハ博士など、当時の偉人の墓を見つけ墓参出来たことである。

近いうちにレポートにまとめる予定であるが、とりあえず紀行として掲載する。

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2007年4月27日、関空2315発のエミレーツ航空EK317便でドバイに向かう。

飛行時間は11時間15分、翌朝0530にドバイに着いた。
日本との時差は5時間である。

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ここはエミレーツの本拠地で、エアバスやボーイングの垂直尾翼が並んでいた。

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待合室は広く、中央に動く歩廊が往復している。

乗り継ぎに2〜3時間あるので歩廊脇のベンチに腰を下ろして待った。

ふと気がつくと椅子の下、動く歩廊との間に幾人もの人が寝ていた。
その数も尋常なものではない。

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歩廊に背を向けた椅子に座った正面には立派なモスクがあった。

もちろん男女別で、カートの持ち込みも禁止されているようである。

そう言えば、イスラム教では日に何度か時間を決めて、聖地に向かって礼拝することになっている。

飛行中の旅客機の操縦室でも例外ではないと司馬遼太郎は書いている。
正副パイロットが床にひざまずいてお祈りしていると言うのである。

我々のエミレーツ航空でもそうであるに違いない。

最近の飛行機は自動操縦装置が付いているから大丈夫である。

初めて単独大西洋無着陸飛行を達成したチャールズ・リンドバーグは幸いなことにクリスチャンであった。

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予定通り8時40分発のEK087便で、目的地チューリッヒの国際空港(クローテン飛行場)に出発した。


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