2007年03月27日
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(飛行船:285) ツェッペリンアルバム(写真:第163回) 写真252 −ブレーマーハーフェンの「オイローパ」−
[252枚目:ブレーマーハーフェンの「オイローパ」]
1928年8月15日、ハンブルクのブローム&フォス造船所第479番船の進水式が挙行され、駐独米国大使ヤコブ・グールト・シュアマンによって「オイローパ」と命名された。
翌16日にはブレーメンにあるデシマーク社のA/Gヴェザー造船所で、ときの大統領ヒンデンブルクによって姉妹船「ブレーメン」の進水式が行われた。
同造船所の872番船として建造されていた客船である。
姉妹船と書いたが、同型船ではない。
北ドイツロイド社がドイツ海運の復興を図って建造した5万総トン級の高速客船は陸上建造物のデザイナーをも交えて計画されシュヒティング博士が基本設計をとりまとめているが詳細設計はそれぞれの造船所に任せられたため、両船の総トン数も主要寸法も異なっている。
契約締結も起工日時も異なるが、進水期日は一日違いで設定された。
船主、北ドイツロイドの首脳陣が同じ日にハンブルクとブレーメンの造船所に臨席できないからである。
旅客用硬式飛行船「グラーフ・ツェッペリン」の命名式がフリードリッヒスハーフェンで行われたのが7月9日、初飛行が9月18日であるからこれらドイツの誇る海と空の客船は同じ年生まれとなる。
「グラーフ・ツェッペリン」は飛行機のなしえなかった空の旅を実現し、「ブレーメン」「オイローパ」は従来の客船を旧式化させるエポックメーキングな客船であった。
この写真は「グラーフ・ツェッペリン」から撮影された「オイローパ」である。
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