2007年03月03日
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(飛行船:261) ツェッペリンアルバム(写真:第139回) 写真223 −ナイル−
[223枚目:ナイルの眺め]
のどかに流れるナイルである。
独特の帆を張った帆掛け船ダウが数隻航行している。
川岸は護岸の石組みもない。
毎年のように洪水が発生し、流が変わるので部分的に護岸工事をしても意味がなかったのである。
その洪水により養分がもたらされ、繰り返し行われる農耕にたえることが出来、土地の再分割などのために測量も幾何学も早くから習得されエジプト文明を支えたと言う。
ダウの背景には増水時に水の乗り越えた跡が見える。
戦後、膨大な遺跡移設を伴うアスワンハイダムの建設によりナイルも随分温和しくなった。
スエズ運河が開通するまで、地中海から来た荷物や人はアレキサンドリアからラクダや馬車でマムーディ運河まで2〜3km運ばれて、そこから艀で80km往ってナイル河岸に着き、ダウか小蒸気船でカイロまで行ったという。
そこからスエズまでの160kmの砂漠が難行苦行であった。
スエズ運河は10年かけて開掘され、1869年に開通している。
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