2007年02月03日

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(飛行船:232) ツェッペリンアルバム(写真:第111回) 写真179 −R100と対面−

Bild179.jpg
[179枚目:イギリス製のR100と対面]

ツェッペリンアルバムではどこで撮られたのか記載がないが、カーディントン(ベドフォード近郊、シュロプシャーにも同じ地名がある)での撮影と推定される。
背景に写っている「R100」の繋留された繋留塔が[飛行船:108(繋留塔のR101)]の写真と同じだからである。

アメリカやドイツが低い繋留柱を用いて、写真手前の「グラーフ・ツェッペリン」の様に地上繋留あるいは接地繋留と呼ばれる繋留方式を採用していたのに対して、イギリスではエレベーターのついた高い繋留塔による空中繋留(別名浮揚繋留)を採用していた([飛行船:108]参照)。

「R100」はヴィッカース航空機で開発された大型旅客用飛行船で、この前年に44名の乗客を乗せてカーディントンからモントリオール(カナダ)に往復飛行を成功させているが、その前に時速131キロという飛行船の速度記録を樹立している。

この飛行船の船体はヴィッカースのバーンズ・ウォリス博士の開発した大圏構造が用いられていた。
大圏構造は後のヴィッカース・ウェリントン爆撃機に採用されて有名になった。
「R100」はまた、ツェッペリンに先駆けてゴンドラを廃止して主船体内に2層のデッキを設け、2層抜きのダイニングに6名もスチュワーデスを配員するなどなかなか意欲的な設計の全長200mを越える大型船であった([飛行船:5/6]参照)。

手前の[グラーフ・ツェッペリン」は接地繋留であるがイギリスに低い繋留柱を特設したのであろうか?

ゴンドラ近くには報道関係者と思われる人達が参集している。

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