2007年02月02日

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(飛行船:231) ツェッペリンアルバム(写真:第110回) 写真178 −訪英飛行−

Bild178.jpg
[178枚目:ロンドン、トラファルガー広場]

このアルバムも、世界周航の部が終わり第11部「訪英飛行」に入る。

「グラーフ・ツェッペリン」は1931年8月18日の朝7時頃エッケナー博士の指揮のもとにフリードリッヒスハーフェンを発って8時頃バーゼルを、午後2時10分頃コンピエーヌの古戦場を通ってイギリスに向かった。

この写真はロンドンの主要通りの一つ、The Mall の上空から撮ったものである。

手前で The Mall を跨いでいるのはアドミラルティ・アーチで、その右が国防省である。
アーチを通り抜けた左に立っている高さ55mの塔の上にはトラファルガーで西仏連合軍を破ったネルソン提督の像である。
その左がトラファルガー広場である。

塔のそばから右上に延びるビルの谷間の通りはノーザンバーランド・アベニューでその先でテームズ川を渡っているのがハンガーフォード橋、ターミナルステーションはチャリング・クロス駅である。
欧米の駅は街のあるところに鉄道を引いたので行き先別に散在している。
不便であるが反面、駅に着いてから逆方向に乗り間違える心配はいらない。

ハンガーフォード橋の下流、写真の上縁に見えるのがウォータールー橋である。マービン・ルロイの映画「哀愁」は、二次大戦で前線に赴任するロバート・テーラー扮するロイ・クローニンが従卒の運転する車を降りて、一次大戦の悲恋を思い出しながらこの橋を渡る場面から回想シーンで始まっていた。
映画では壮年になったロイが渡るとき、橋に鉄骨のトラスを見たような気がするのだがこの写真ではよく判らない。

当時のロンドンはスモッグがひどかったのであろう。

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