2007年01月24日
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(飛行船:222) ツェッペリンアルバム(写真:第101回) 写真154〜156 −シベリアの湿地帯−
[154枚目:シベリアの湿地帯(1)]
ロシア領に入ってサンクトペテルブルクとモスクワの中間点を過ぎたあたりで日が昇り、高度1000mでウラルを越える頃には夜になった。
エニセイ川のあたりで17日の朝になった。
何の変化もない地表を見下ろしながら東に進んだ。
記録によるとこの飛行で大きな山火事に遭遇している。
エッケナー博士はその山火事の規模を幅、長さ100kmと推定した。
シベリアは行けども行けども湿地帯が続いた。
[155枚目:シベリアの湿地帯(2)]
キャビンに暖房はなく、ラウンジに申し訳程度の暖房があるのみで、防寒着のない乗客は震えていたらしい。
シベリアの湿地は果てしなく続く。
[156枚目:シベリアの湿地帯(3)]
メルカトール図法の地図で見ると、緯度が高いだけにシベリアは広く見える。
広く見えるだけでなく本当に広いのであろう。
こんな湿地が果てしなく続くタイガやツンドラで、もし飛行船にトラブルが生じて航行が続けられなくなったら人知れず凍死したことであろう。
ここはテレフンケンの短波も長波も届かない地の果てである。
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