2007年01月07日
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(飛行船:204) ツェッペリンアルバム(写真:第84回) 写真116 −マスト繋留作業−
[116枚目:マスト繋留作業]
フリードリッヒスハーフェン近郊の離着陸場レーヴェンタールのスタブマスト(Stumpfmast)に繋留作業中の写真である。
スタブマスト(短繋留柱)は飛行船の半径よりやや高い程度の繋留マストで飛行船へは地上からステップで直接乗り込むことが出来る。
いわゆる地上繋留方式である。
ドイツ、アメリカではこのスタブマストが一般的に用いられていたが、イギリスではリフトを備えた高い繋留柱を好んで用いていた。
この空中繋留方式では、乗客は目も眩むような高い位置の渡り板で乗り込むことになる。
接地方式の繋留作業は、船首から下がっているノーズワイヤの先端を繋留柱のリングを通って来たリーディングワイヤのペンダントに繋ぎ、リーディングワイヤを巻き込む。
飛行船はこれによって引き寄せられ、ノーズコーンがマストトップに填り込んだらロックすればよい。
空中繋留の場合はノーズワイヤのほかに2本の補助ワイヤを用いる必要がある。
地上繋留では人員・機材の積み卸しが比較的容易で、船体姿勢の保持にも都合がよいけれど広大な面積を要し、地上支援要員も多数必要となる。
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