2007年01月06日
(飛行船:203) ツェッペリンアルバム(写真:第83回) 写真110〜115 −飛翔中のLZ127−
[110枚目:離陸]
今回は「LZ-127:グラーフ・ツェッペリン」の飛行中の写真を中心に6枚の写真を紹介する。
最初はフリードリッヒスハーフェンから離陸した直後の写真である。
右端に見えるのは小さい方の格納庫である。
その前に地上支援要員など多数の人影が見える。
[111枚目:下から見た飛行船]
この写真は離陸直後の「グラーフ・ツェッペリン」を船尾方向下から見上げたものである。
司令ゴンドラの形状や5つのエンジンゴンドラの配置がよく判る写真である。
司令ゴンドラの幅と見較べると垂直安定板の厚みがよく判る。
[112枚目:フリードリッヒスハーフェンの飛行船工場]
フリードリッヒスハーフェンのツェッペリン飛行船製造社の工場である。
「グラーフ・ツェッペリン」を建造した第2格納庫に「グラーフ・ツェッペリン」の影が掛かっているのが見える。
[113枚目:ボーデンゼーへの着水]
ボーデン湖に着水したときの写真である。
司令ゴンドラの下の半球状突起が接水しているが、これは自動車のバンパーのような緩衝器である。
重量分布の微妙な調整を行い水平状態を保っている。
少しアフトトリムになると船尾の第五エンジンゴンドラは没水してしまう。
[114枚目:下から見上げた飛行船]
この見事な写真は「グラーフ・ツェッペリン」を船首側から見上げたもので船首船底の美しい形状がよく判る。
このタバコカードを集めたアルバムの表紙にもこの写真が使われている。
第一次大戦後、フリードリッヒスハーフェンの第二格納庫で建造されたためハンガーの高さ制限から細長い飛行船になり、司令ゴンドラも主船体にめり込むように設計されたが、その結果見栄えのする美しいプロポーションとなった。
[115枚目:レーヴェンタールにおけるマスト繋留]
フリードリッヒスハーフェン近郊のレーヴェンタールに設置された繋留マストに繋留中の「グラーフ・ツェッペリン」である。
長さが200mを越える船体が風向きにより振れ回るので飛行船の着陸には障害物のない広い空間が必要であった。
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