2007年01月05日
(飛行船:202) ツェッペリンアルバム(写真:第82回) 写真104〜109 −出発前の諸準備−
[104枚目:出発前の浮揚ガス測定]
この写真は飛行に先立って行われていた浮揚ガス比重の測定状況である。
浮揚ガスの水素、燃料であるガソリンやブラウガス、バラスト水などが所要量搭載された。
[105枚目:郵便物の積み込み]
次の写真は郵便物の積み込みである。
「グラーフ・ツェッペリン」で運ばれた郵便物は最低でも3万通から4万通にのぼったと考えられている。
世界一周の特別郵便料金が決められたが、一通の封書に大学卒初任給の10%程度を要したといわれている。
郵便料金はツェッペリン飛行船の大きな財源であった。
[106枚目:食材の搭載]
この写真は食材の積み込みを撮ったものである。
食料品の積み込みも大仕事であった。
世界一周飛行の際、最初の寄港地東京(霞ヶ浦)に向けて飛び立つ「グラーフ・ツェッペリン」に、フリードリッヒスハーフェンで積み込まれた飲み物だけでもワイン80本、リキュール10本、ソーダ150リットル、氷600kgであったという。
メニューにはライン川鮭、牡鹿肉などもあったと伝えられている。
[107枚目:珍しい乗客]
特別に動物を運ぶこともあったようである。
この写真の檻に入れられた猿の運賃は幾らだったのであろうか?
[108枚目:乗客が最後に乗船]
「グラーフ・ツェッペリン」の乗客はクアガルテンホテルで夕食を済ませると格納庫にバスで移動して格納庫の中にいる飛行船に乗船した。
このとき、乗客が一人乗る度にその申告した体重に見合うバラスト水を排水していた。
携行する荷物の重量は20kgと厳しい制限が課せられていた。
[109枚目:夜間発進準備完了]
この写真はフリードリッヒスハーフェンの格納庫で離陸準備を完了した「グラーフ・ツェッペリン」である。
南米航路に定期就航していたときは出発予定時刻は午後8時であった。
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