2006年12月26日
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(飛行船:197) ツェッペリンアルバム(写真:第77回) 写真97 −キャビンへの通路−
[97枚目:キャビンへの通路]
この写真はラウンジの後方両舷に5室づつ並んでいる乗客用キャビンへの通路である。
ゴンドラ幅の制限から少し狭いが頻繁に行き来する通路でもないし、定員20名の乗客がキャビンからラウンジか洗面所に行くときに通るだけであるからこんなものであろう。
飛行船は巡航しているときは揺れないし振動もなく、旋回するときも船舶のように傾斜しないので通路壁に手摺りはついていない。
この通路の船尾側には右舷側に婦人用、左舷側に男子用洗面所があり、その後にドアがあり、その後部はフロアに僅かな段差がありトイレットと荷物置き場があった。
さらにその後にドアがあり、船尾端の左舷側に乗組員用洗面所があり、右舷側は下部通路へ上がる階段になっていた。
乗組員はゴンドラの通路を通らず、その上に全通している下部通路を使用していた。
これは「LZ-129:ヒンデンブルク」Aデッキのの乗客キャビン通路である。
(ケン・マーシャル著「ヒンデンブルク:イラストレーテッド・ヒストリー」から転載)
このように就寝前に靴を通路に出しておくと翌朝磨かれていた。
「ヒンデンブルク」は主船体内部に居住区を設け、中心部にツインキャビンを4列25室設け、その右舷側にピアノを置いたラウンジ、左舷側に広いダイニングを、そのさらに外側にプロムナードが広がっていた。
バー・喫煙室・士官食堂・部員食堂・シャワールーム・トイレットなどは1層下のBデッキにあった。
それでもキャビンは予約で満室状態が続いたので就航後増設されている。
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