2006年12月22日

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(飛行船:193) ツェッペリンアルバム(写真:第73回) 写真92 −LZ127 無線室−

Bild92.jpg
[92枚目:無線室の一齣]

図92は無線室内の眺めで、左にテレフンケンの3回線長波受信機があり、中央上部に
出力50ワットのテレフンケン短波送信機、その右下に短波受信機が見える。

その上にあるのは方位測定用の無線装置である。

飛行船の船首からは銅線のアンテナが下がっていた。
短波用のものは長さ20m、長波用のものは120mでどちらも先端に小さな飛行機の胴体のような重錘がついており飛行中の向かい風でも安定して送受信出来るようになっていた。

ハロルド・ディックの「飛行船の黄金時代:グラーフ・ツェッペリンとヒンデンブルク」によれば主送信機の出力は140W、非常用送受信機は70Wの電池駆動式であったという。

このアンテナは着陸の前にモーターで巻き上げられた。
無線設備の電力はプロペラによる風力発電機で生成されていた。

同じようにギャレーにも船外に風力発電機があり、2基の電熱器と温水器、冷蔵庫の電力を供給していた。


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