2006年12月20日

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(飛行船:191) ツェッペリンアルバム(写真:第71回) 写真89〜90 −LZ127 運航中の操舵室−

Bild89.jpg
[89枚目:操縦室にて]

この写真は航行中、配置についた当直士官と昇降舵手、方向舵手達である。

写真中央やや左の昇降舵手の前方上に見えるのは浮揚ガス放出用の索とバラスト投下用索である。

「グラーフ・ツェッペリン」の乗客定員は20名であったが、長距離飛行時の乗組員は総司令、船長資格の当直士官3名、航海士3名、気球主任、ガス嚢主任、昇降舵手3名、方向舵手3名、技師及び技手、船匠2名、操機手15名、電気技師、通信士3名、司厨長、スチュワード、コックなど40名に及ぶことがあった。

飛行中は幅も長さも5mに満たない操舵室で、当直士官・航海士・昇降舵手・方向舵手などが配置についているため椅子など置く余地はなかった。

操縦室の後は左舷側が航法室で、右舷側にソファーとテーブルがあり、操縦室との間には大きな開口で連絡が図られていた。

Bild90.jpg
[90枚目:方向舵手]

この写真では当直の方向舵手がジャイロコンパスとマグネットコンパスを見ながら方向舵輪を操作している。

写真で2段に配置された羅針儀(コンパス)の右に見える索は、この上の主船体に導かれ船尾に導かれている。
垂直安定板の後部に設置された方向舵の角度をこれで左右に操作するのである。

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