2006年12月05日
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(飛行船:176) ツェッペリンアルバム(写真:第56回) 写真74 −LZ127 組立中の中央部−
[74枚目:船首端・船尾端を取り付ける前の骨格]
この写真は組立中の「LZ-127:グラーフ・ツェッペリン」の骨格全体を示す。しかし、船首端と船尾端はついていない。
この写真には船体中央を縦走する下部通路と中央通路が見える。
補強された竜骨足場に置かれた下部メイン作業台から直角にそれぞれ2つのエンジンゴンドラに通じる2本の側通路が設けられている。
中央通路も、軸方向の小径も船体中心線(即ち、船首から船尾端まで貫く仮想の中心線)のやや下、より厳密に言えば燃料ガスの上部で浮揚ガス嚢の下部に設置されていた。
軸方向の小径はメインリングから張り線で吊られており、飛行中継続してガス嚢を測定・監視するために重要である。
この「LZ-127:グラーフ・ツェッペリン」を建造する際に用いられたフリードリッヒスハーフェンの建造用格納庫2号の内部空間寸法は長さ240m、直径30.5m、高さ35mであった。
「LZ-127」の主要寸法はここで建造される制限ギリギリで決まった。
長さ232.8m、直径30.5m、ゴンドラの下部突起(バンパー)を含めた高さは33.5mである。
このため、長さ/幅比は7.8となり、乗客の乗るゴンドラは全高の制限から遙か前方に配置され、主船体にめり込むように設計された。
このため、「LZ-126:ロサンゼルス」より「LZ-129:ヒンデンブルク」より美しい外観となった。
この写真を見ればメインリングと格納庫のギャップの少なさがよく判る。
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