2006年11月24日
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(飛行船:162) ツェッペリンアルバム(写真:第49回) 写真67 −ロサンゼルス号のエンジン−
[67枚目:「LZ-126」に搭載のマイバッハ飛行船用400PSエンジン]
精選された材質、精密加工、生産能力により製造された名機、12気筒V型400馬力マイバッハ・ガソリンエンジンである。
この特別生産の飛行船用エンジンが5つのゴンドラに搭載されて、総計で2000馬力の出力を発揮した。
当時生産を開始したアルミニュームやジュラルミンの様な軽金属メーカーと、ダイムラーなどエンジンメーカーはその販路拡大を狙って飛行船生産に積極的に協力した。
ツェッペリン飛行船製造は総合産業としてマイバッハエンジン工場や、飛行船の次に来るものとして飛行機(飛行艇)工場を作った。
そればかりではなく従業員の住宅などツェッペリン福祉会社も設立された。
フリードリッヒスハーフェンには広大な敷地に従業員のための大ホール、食堂、文化施設、さらには酪農場やパン工場、スーパーマーケットから屠殺場まで完備したツェッペリン村が出来ていたといわれる。
マイバッハエンジン工場もフリードリッヒスハーフェンに作られていたが現在も世界でトップクラスのエンジンメーカーとして発展している。
ツェッペリンに入社して飛行艇を開発していたドルニエも飛行艇メーカーとして独立し、名機Do-J「Wal」や、巨人飛行艇 Do-Xを製造し、戦後もドルニエ2世が後継者として引き継いでいる。
このエンジンは燃料噴射なのでしょうか?外側に2本/気筒のバルブが有りますが、両方排気?さすれば内側に吸気バルブが?4バルブのクロスフロー?クランクケースの壁にある6つの口は何?ヘッドにプラグは2本ずつ?400馬力の排気量は???奥に隠れているのがバンクごとの点火コイル?外側のバルブが排気バルブなら、排気側から燃料噴射するのも少し変な気がします。
Kさん、こんにちは
コメントをありがとうございます。
何しろ、第一次大戦後の1920年前後に開発されたV型12気筒エンジンだそうです。
1900年建造の「LZ-1」が12馬力2基だったものを20年あまりの間に100隻の試行錯誤を重ね、やっとここまで来たようです。
マイバッハエンジンの歴史は飛行船開発の歴史なのですね。