2006年11月20日
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(飛行船:157) ツェッペリンアルバム(写真:第44回) 写真61 −LZ121:ノルトシュテルン号−
[61枚目:旅客用飛行船「ノルトシュテルン」 1920年]
図61は旅客用飛行船「LZ-121:ノルトシュテルン」がフリードリッヒスハーフェンに着陸するところである。
この飛行船は「ボーデンゼー」より幾らか大きく、長さ130.8m、直径18.71m、容量22300立方mで「ボーデンゼー」と同じ推進機関を装備していたが、時速は128kmしか出なかった。
「ノルトシュテルン」は1921年6月8日に初飛行を行っている。
この飛行船は旅客用として運航されることなく、ヴェルサイユ条約に基づいてパリ近郊のサンシール飛行船基地に移送されてフランス海軍飛行船「メディテラネ(地中海の意)」となった。
この飛行船はエッケナー博士がスカンジナビア国際航路開設を意図して建造したと言われている。
これはその船名「ノルトシュテルン(北極星の意)」からも頷ける。
連合国側はドイツ陸海軍の飛行船の没収を決めたが、アールホルン基地でドイツ兵がこれに抵抗して5隻の飛行船を破壊していた。
「ボーデンゼー」、「ノルトシュテルン」は旅客用飛行船であったがその代償として引き渡されたのである。
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