2006年11月19日
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(飛行船:156) ツェッペリンアルバム(写真:第43回) 写真60 −改造中のボーデンゼー号−
[60枚目:改造中の「ボーゼンゼー」]
1919年末にヴェルサイユ休戦協定で「ボーデンゼー」の旅客運送飛行は禁止された。
1921年春に「ボーデンゼー」の船体は切り離されて「L-57」「L-59」の改造と同じようにコンパートメント部分が追設され、容量は22500立方mに拡張された。
1921年7月3日に、同船は12.5時間の飛行で1329kmを飛び、ローマ近郊のチャンピーノ飛行船基地に空輸され、そこで「エスペリア(Esperia:『希望』の意)」としてイタリアの飛行船隊に編入されて業務に従事することになった。
1928年、イタリア陸軍の飛行船の運用が終了に伴い解体された。
これは非常に貴重な写真である。
一説では国内で運航されているときに一等キャビンを増設するため改造されたと言われていた。
昭和の海運ブームの時に行われていた大型船舶のジャンボイジングのように船体をガス切断して並行部を挿入する方式ではなく、後部船体は新設されたものらしい。
あるいは外被を外し、フレームは再利用したのであろうか?
後部船体のフレームに垂直安定板と水平安定板の取り付け部分が見える。
ゴンドラのある前部船体はそのままで、この写真では「ボーデンゼー」の船名もそのまま残っている。
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