2006年11月17日
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(飛行船:152) ツェッペリンアルバム(写真:第40回) 写真57 −ボーデンゼー号の船内側道−
[57枚目:「ボーデンゼー」の船内通路]
図57は船内中央通路から見た側道である。
パイプを三角型に組み合わせた梁(ガーダー)が主船体の断面形状を保持しているのが見える。
側道はその断面形状に沿ってなだらかな勾配がついており、中央通路から左右に分岐して舷側のエンジンゴンドラに通じている。
ガス嚢はアーチ状に曲げられたジュラルミンのパイプと網で遮られて通路のスペースを確保している。
側道はパイプを組み合わせたビームで構成されており、歩幅の間隔で踏み板が付けられているのが判る。
よく見ると側道の上のガーダーにマイバッハエンジン用のガソリンタンクが吊り下げられている。
実に貴重な写真である。
後年建造された「LZ-127:グラーフ・ツェッペリン」や「LZ-129:ヒンデンブルク」では、乗客が希望すれば乗組員が案内して船首から船尾まで200mあまりの中央歩廊を見学することが出来たと言われている。
左右も上下も浮揚のための水素ガスや燃料のブラウガスの気嚢に囲まれて、圧迫されるような船内見学ツァーをどんな気持ちで巡ったことであろうか。
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